ピボット・ポイントの3つの種類を知ろう

ピボットポイントの計算方法として標準的な方法は、唯一の方法ではない。

BTSの音楽を聴くことがK-POPを聴く唯一の方法ではないのと同じだ。（目をパチクリさせながら、アンニョンハセヨ！）

トレーダーたちは、オリジナルのピボットポイントの改良に取り組んできた。そして今では、ピボットポイントを算出する他の方法もある。

このレッスンでは、これらの他の方法についてお話し、これらのレベルを計算する方法の公式をお伝えする。

ウッディ・ピボットポイント

R2 = PP + 高値 – 安値

R1 = (2 X PP) – Low

PP = (H + L + 2C) / 4

S1 = (2 X PP) – High

S2 = PP – High + Low

C – 終値、H – 高値、L – 安値

上記の計算式では、ピボットポイントの計算が標準的な方法とは大きく異なることに気づくでしょう。

また、対応する支持線と抵抗線を計算するには、前日の高値と安値の差、つまりレンジを使用する。

以下は、EURUSDにWoodieピボットポイント計算を適用したチャート例である。

ウッディ・ピボットポイント、サポートレベル、レジスタンスレベルは実線で示され、点線は標準的な方法で算出されたレベルを表している。

計算式が異なるため、Woodieの計算で得られた水準は、標準的な方法で得られた水準とは大きく異なる。

Woodieの計算式は、前日の終値に比重を置いているため、一部のトレーダーはWoodieの計算式を好む。

一方、多くのトレーダーが利用しているため、自己実現する可能性があるという理由で、標準的な計算式を好む人もいる。

いずれにしても、レジスタンスがサポートに転じ（その逆もまた然り）、ウッディ式を選択する場合は、これらの水準が注目エリアとなる可能性があるため、目を離さないようにすべきである。 いずれにしても、ご自身に合った方法でどうぞ。

カマリヤのピボットポイント

R4 = C + ((H-L) x 1.5000)

R3 = C + ((H-L) x 1.2500)

R2 = C + ((H-L) x 1.1666)

R1 = C + ((H-L) x 1.0833)

PP = (H + L + C) / 3

S1 = C – ((H-L) x 1.0833)

S2 = C – ((H-L) x 1.1666)

S3 = C – ((H-L) x 1.2500)

S4 = C – ((H-L) x 1.5000)

C – 終値、H – 高値、L – 安値

カマリャの公式はウッディの公式と類似している。 両者とも、前日の終値とレンジを使用して、支持線と抵抗線を算出する。

唯一の違いは、8つの主要水準（レジスタンス4つ、サポート4つ）を計算し、それぞれの水準に倍率を掛ける必要があることだ。

カマリヤ・ピボット・ポイントの主な考え方は、価格には平均（聞き覚えがあるだろうか？）またはこの場合は前日の終値に戻ろうとする自然な傾向があるという考えに基づいている。

価格が第3の支持線または抵抗線に達した時点で、売買を行うべきだという考え方である。

しかし、価格がS4またはR4を突き抜けるようなことがあれば、その日のトレンドが強いことを意味し、そろそろそのトレンドに乗るべき時だということになる。

カマリリア計算が標準的な方法によるレベル（点線）と比較して、異なるレベル（実線）をどのように導き出すか確認しよう！

上のチャートから分かるように、ピボットポイントよりも終値がより重視されている。

このため、抵抗水準がピボットポイントを下回ったり、支持水準がピボットポイントを上回ったりする可能性がある。

カマリヤのピボットポイントよりも、すべての支持線と抵抗線が上に位置しているのがわかるだろうか？

フィボナッチ・ピボットポイント

R3 = PP + ((High – Low) x 1.000)

R2 = PP + ((High – Low) x .618)

R1 = PP + ((High – Low) x .382)

PP = (H + L + C) / 3

S1 = PP – ((High – Low) x .382)

S2 = PP – ((High – Low) x .618)

S3 = PP – ((High – Low) x 1.000)

C – 終値、H – 高値、L – 安値

フィボナッチ・ピボット・ポイント・レベルは、まず標準的な方法と同様にピボット・ポイントを計算して決定する。

次に、前日の変動幅に該当するフィボナッチ水準を掛ける。ほとんどのトレーダーは、38.2%、61.8%、100%のリトレースメントを計算に使用している。

最後に、得られた数値をピボットポイントに加算または減算すると、フィボナッチ・ピボットポイントのレベルが得られる。

フィボナッチ法（実線）で計算されたレベルが、標準法（点線）で計算されたレベルとどのように異なるかについては、以下のチャートを参照してほしい。

その背景にある論理は、多くのトレーダーがフィボナッチ比率を 好んで使用しているということだ。人々は、リトレースメント水準や移動平均線など、さまざまな場面でフィボナッチ比率を使用している。

ピボットポイントにも使用しない手はない。

フィボナッチ数列とピボットポイントはどちらも、支持線と抵抗線を見つけるために使用されることを覚えておいてほしい。

多くのトレーダーがこれらの水準に注目しているため、実際、自己実現的になる可能性がある。

どのピボット・ポイント手法が最適だろうか？

実際には、これまで学んできた他の指標のすべてのバリエーションと同様に、唯一の最良の方法というものは存在しない。

ピボットポイントに関する知識を、トレーディングツールボックス内の他のツールとどのように組み合わせるかによって、すべてが決まる。

自動計算を行うほとんどのチャート作成ソフトウェアでは、通常、ピボットポイント水準の計算に標準的な方法を使用している。

しかし、今ではご自身でこれらの水準を計算する方法を知っているので、すべて試してみて、ご自身に最も適した方法を見つけることができる。ピボットポイントを活用しよう！