FX取引セッション

FX市場に隠されたリズムの秘密を解き明かす準備はできているだろうか。

FXとは何か 、なぜ取引するのか、FX市場を構成する人々について理解した今こそ、取引可能な時間帯について学ぶ時が来た。

もし、市場が1日中異なるリズムで動いているように見える理由や、ある時間帯は活気があるのに、別の時間帯はゴーストタウンと化しているように見える理由について疑問に思ったことがあるなら、その答えが今、明らかになる。

異なる外国為替取引セッションについて学ぶ時が来た。

確かに、外国為替市場は24時間オープンしているが、それは1日中常に活発に取引が行われているという意味ではない。

市場が上昇しているときに取引を行えば利益を得ることができるし、市場が下落しているときでも利益を得ることはできる。

しかし、市場がまったく動かないときに利益を上げようとすると、非常に苦労するだろう。

そして、信じてほしいが、市場がメデューサの犠牲者のようにまったく動かない時間帯がある。

この教訓は、1日のうちで取引に最適な時間帯を見極めるのに役立つだろう。

外国為替市場の営業時間

取引に最適な時間帯を検討する前に、外国為替市場における24時間の流れを把握する必要がある。

外国為替市場は、シドニー時間、東京時間 、ロンドン時間、そしてトランプ大統領がツイートするお気に入りの時間（彼自身のソーシャルメディア企業を立ち上げる前は、ニューヨーク時間）という4つの主要な取引セッションに分けることができる。

歴史的に、外国為替市場には3つの ピーク取引時間帯がある。

トレーダーは、1日24時間市場で取引しようとするのではなく、3つの取引期間のうちの1つに焦点を当てることが多い。

これは「外国為替3セッションシステム」として知られている。

これらのセッションは、アジア 、ヨーロッパ、北米のセッションで構成されており、それぞれ東京、 ロンドン、ニューヨークのセッションとも呼ばれる。

トレーダーの中には、セッションを大陸の名称で区別することを好む者もいれば、都市の名称で区別することを好む者もいる。

（弊社では都市名を使用することを好むが、大陸名を使用することもクールである。）

ご存知でしたか？ロンドン、ニューヨーク、シンガポール、香港を含む上位4つの取引センターの合計シェアは、世界の外国為替取引高の75%に達する。

各セッションにはそれぞれ異なるボラティリティと流動性がある。これらのパターンを理解することで、特定の通貨ペアを取引するのに最適な時間を選ぶことができる。

日付変更線

国際日付変更線（IDL）は、北極から南極までを結ぶ仮想の線であり、1つの暦日から次の暦日への変更を 区切るものである。

それはほぼ経度180度の線に沿っているが、国や島嶼群を分断しないように、特定の地域では逸脱している。

ニュージーランドのウェリントンは主要な金融センターであるため、世界のほとんどの地域ではまだ日曜日の朝である月曜日の朝に、外国為替市場がオープンする。

ウェリントンで取引が始まるにもかかわらず、それは依然としてシドニーセッションと呼ばれる。理屈に合わないが、我々がルールを決めるわけではない。

金曜日までは、市場が正式に閉まる時間帯は週のどこにもないが、ほとんどのアメリカ人トレーダーが帰宅し、ニュージーランド人やオーストラリア人のトレーダーの多くが出勤準備を始めるグリニッジ標準時19:00から22:00の間は、取引が一時的に停滞する。

週末を除いて、外国為替市場全体が休業となる祝日は、クリスマスと元日の2日だけである。

以下は、各セッションのオープン時間とクローズ時間の表である。

現地時間	EST	UTC
シドニー市場オープン - 午前7:00 シドニー終了 – 午後4時	午後4時 午前1時	9:00 PM 午前6時
東京市場オープン - 午前9時 東京市場終了 – 18:00	午後7時 午前4時	午前0時 午前9時
ロンドン市場オープン - 午前8時 ロンドン市場終了 – 午後5時	午前2時 午前11時	午前7時 午後4時
ニューヨーク市場オープン - 午前8時 ニューヨーク市場終了 – 午後5時 8:00 AM	午前8時 午後5時	午後1時 10:00 PM

実際の営業時間および閉店時間は、現地の営業時間に基づく。ほとんどの営業時間は、現地時間の午前7時から午前9時の間である。

夏時間

10月/11月および3月/4月の間も、一部の国（米国、英国、オーストラリアなど）が夏時間（DST）に移行/復帰するため、営業時間も変更となる。

夏時間（DST）とは、日照時間をより有効に活用するために、暖かい季節の間は標準時間より時計を1時間進め、秋になると再び戻すという制度である。

夏時間（DST）の背景にある考え方は、日照時間をより有効に活用することである。日照時間を朝から夕方へ1時間ずらすことで、仕事や学校が終わった後に日光をより多く浴びることができ、照明や暖房のためのエネルギー消費を削減できる可能性がある。

また、夏時間への移行日や夏時間からの移行日も国によって異なり、さらに混乱を招いている。

また、すべての地域が夏時間を採用しているわけではない。一部の州や国では、夏時間を採用しないことを選択したり、政策の変更を検討したりしている。

例えば、日本は夏時間を採用していない。シンプルにしてくれてありがとう、日本！👍

さて、あなたは今、シドニー・オープンを見ていて、なぜ東部時間帯で 2時間ずれるのか疑問に思っているかもしれない。

米国が標準時間に合わせて調整する際に、シドニー・オープンは1時間しかずれないと思うかもしれないが、米国が1時間戻るとき、シドニーは実際には1時間進む（オーストラリアでは季節が逆になる）ことを覚えておいてほしい。

その時間帯に取引を行う予定がある場合は、このことを念頭に置いておいてほしい。

夏時間への対応は厄介だが、市場が24時間取引されている以上、これは避けられないことだ。

3月、4月、10月、11月には、各国が異なる日に夏時間へ移行するため、FX市場の営業時間も変更されることを覚えておくことが重要である。

それでもまだ混乱している場合は、心配しないでください！弊社では、自動的にすべての4つの取引セッションを現地の時間帯に変換する 「Forex Market Hours」ツールを作成しました。市場の取引時間を暗記するまで、このツールを参考にしてください。

外国為替取引セッションの重複

また、各為替取引セッションの間には、2つのセッションが同時に開かれている時間帯があることに注意してほしい。

例えば夏の間、東部標準時の午前3:00～4:00の間は 東京時間とロンドン時間が重なり

また、夏と冬の両方で、東部標準時の午前8:00～午後12:00の間は、ロンドン市場とニューヨーク市場が重複している。

当然ながら、これは 取引日中の最も忙しい時間帯である。なぜなら、2つの市場が同時に開いているときは取引量が増えるからだ。

この時間帯には、すべての市場参加者が取引に熱中しているため、より多くの資金が取引されていることになる。

為替取引セッションのボラティリティ

それでは、各為替取引セッションにおける主要通貨ペアの平均的なピップ変動を見てみよう。

ペア	東京	ロンドン	ニューヨーク
EUR/USD	76	114	92
GBP/USD	92	127	99
USD/JPY	51	66	59
AUD/USD	77	83	81
NZD/USD	62	72	70
USD/CAD	57	96	96
USD/CHF	67	102	83
EUR/JPY	102	129	107
GBP/JPY	118	151	132
AUD/JPY	98	107	103
EUR/GBP	78	61	47
EUR/CHF	79	109	84

表から、ロンドン市場が通常最も変動が大きいことがわかるだろう。

一部の通貨ペアが他の通貨ペアよりもはるかに大きなピップ変動をしていることに注目してほしい。

特定の通貨ペアの平均的なピップ変動をリアルタイムで確認するには、当社のMarketMilk™ツールをご利用いただけます。

例えば、ロンドンとニューヨークのセッションでフィルタリングしたEUR/USDの1時間ごとのボラティリティは次のとおりである。

各セッションと、セッションが重複する期間について、さらに詳しく見てみよう。